2020年の春は、全世界の人にとって忘れられない春となりましたね。
世界中が大変なことになっていて、今までにない暗いトンネルを抜け出せずにいる状況ですが、コロナの影響で私にとってはかけがえのない、予想もしなかった幸運な出会いがありました。
それが、このJersey Girl Homemade Guitars (ジャージーガールホームメイドギターズ)という芸術的なギターです。
詳しい話は後ほど述べるとして、まずはその芸術的外観をご覧ください。こんなギターあるの?!って驚きますよね。
Jersey Girl Homemade Guitars 公式サイトに数々の写真が上がってますので、そちらも見てみてください。CPTをクリックするといっぱい出てきます。
Instagramでたまたま見つけた芸術的ギター
新型コロナウイルスの影響で、往復3時間の通勤時間がなくなり、人生そのものに少し余裕ができたように思います。平日5日間でも15時間も余裕ができたわけで、1日得したようなものです。
そんななか、ぼんやりとInstagramでギターを見ていた矢先に目に飛び込んできたのがこのギターでした。度肝を抜かれるとはこのことで、一瞬で恋に落ちたのを覚えています。
学生時代ロック少年だった頃はGibson、Fender、Gretsch、PRSぐらいが馴染みのあるギターメーカーで、ハンドメイドとかそれ以外のブランドには全然眼もいかなかったのですが、歳を経て視野も広がり、今まで興味がなかったハイスペックギターに興味を持つようになりました。学生の頃は手が届かなかった場所へ手が届くようになったとも言えます。
しかしながら、日本のハイスペックギターブランドはと言いますと、品質はすごいと思うのですがどうも名前とかブランド感が洗練されていないように感じ、触手が伸びませんでした(もちろん全部ではないです)。
ブランド名って結構大事で、名前やロゴがしっくりこないとそれだけで購買意欲が削がれてしまいます。
そんな時にたまたまインスタグラムで見かけたのがJersey Girl Homemade Guitarsです。
Webサイトを見ればわかりますがすべて英語で書かれています。Instagramを見られた方もお気づきだと思いますが、こちらも基本英語なのです。
なので、最初はなんだやっぱり海外ブランドか、日本じゃ手に入らないんだなと諦めていました。
でも、何日経っても一目惚れの衝撃が消えなかったので、少ない情報ながらに辿っていくと、どうやら日本のギター工房だということがわかってきます。しかも北海道の旭川にどうやら工房があるらしいということまでは比較的早くわかりました。
しかしここからが大変です。
連絡しようにも、Webサイトのどこを見てもお問い合わせが見当たらない。そしてどこを押せばどうなるかもよくわからない構造。うーん、これは絶対意図的にこうしてるな、と思いました。これだけきれいな写真をUPしながら問い合わせし辛い構造にするには大体訳がある場合が多いのです。
いろいろと調べた結果、初心に戻ってInstagramからお問い合わせをしました。すると、数日経ってなんとお返事をいただけました(こないだろうと思ってた)!
海外でしか販売していない幻のギター
そしてJersey Girl Homemade Guitars(以下、JGHG)のKazさんとメールでいろいろやりとりをさせていただき、ようやくいろんな状況がわかってきました。
JGHGは月に数本しか製作されないまさに名前の通りのホームメイドギターで、流通はアメリカはボストンの代理店を通じて海外販売のみ行っているとのこと。
国内では直販も行わず、楽器店にもおろしていないとのことでした。
なるほど。それはお目にかかれるはずがない。どれだけDigimartを検索しても出てこないわけだ。
しかし!
今回はとてもラッキーなことに、新型コロナウイルスの影響でヨーロッパな楽器フェアが中止となり、出品予定だったはずのギターが数本在庫として存在するとのこと!
なんたる幸運。こんなことを書いては不謹慎も過ぎるけれど、ありがとう新型コロナウイルス。
そして念願叶って私が手にすることができたギターはこれです。
その名も、"Audrey - Louise Dreams About"
なんて優美な名前なんでしょう。日本のブランド = 野暮ったいという私の勝手なイメージとはかけ離れた洗練された言葉。
世界を渡り歩いてきたブランドだからこそのセンスなんでしょうか。
そして肝心のギターに使用されている木材ですが、ネックはマホガニー、ボディーはメイプルトップのマホガニーということでレスポールですね。私が個人的にとても気になったのは指板にWenge(ウェンジ)を使用しているところです。
ウェンジ = ベースの素材 = Warwickのイメージがあって、ギターの指板としては珍しんじゃないでしょうか。あえてウェンジなのか、別の理由があるのか、いずれその理由を聞いてみたいところです。
是非細部の写真もご覧ください。ギターは木でできている、と実感する作りです。
さらにJGHGのすごいところは、このギターに合わせて手作りの専用ストラップもついてくるんです!
こんな言葉を使うべきではないですが、ヤバいですよね。これは本当に痺れる。
そしていよいよ到着!
ついに実物が届きました!写真に違わぬこの姿。もはや芸術品です。
気になっていたグリップのシェイプですが、比較的近いのはGibson Lespaulの58モデルでしょうか。True Historicの58を握った感触にとても似ています。私の一番好きなグリップ形状です。ギブソン感覚でいくとやや太めなのかな?
音は、こちらも指標がGibsonになってしまいますが、Les Paul Standardに近く、それをもっと繊細で上品にした音って感じです。ルックスからは想像できないヘビーなサウンドも問題なくいけます。
とにかく音が伸びる!サスティンがすごいです。これはとても心地良い!
触れるだけできれいな音が出るギター。このギターはそう造られてます。見た目だけじゃなく、精巧な作りが圧巻です。
ちなみに驚きましたが、ケースまでギター専用でした!
そして現在はAudrey Kind of Blue と Audrey JENA も手に入れました。
そしてコブクロの小渕さんもJersey Girlを中古で入手されたようですね。
日本ではなかなかお目にかかることができないギターブランドですが、興味がある方はぜひJersey Girl Homemade GuitarsのInstagramなどチェックしてみてください。
運良く在庫があれば手に入れられるかもしれません。
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